そういえば先日お土産の坊っちゃん団子を頂きました。うん美味い。まあだからというわけではないのですが、再読したので。
中学頃に文庫で読んだのですが、その頃は単語や言葉遣いが難しくて流石によく理解出来ませんでした。今読むと中々痛快な小説ですね。単純に勧善懲悪ものとして面白いなあと感じます。
ただ最後はあんまり救いが無く終わるので、おやと思いました。実に爽快なのですが、何となく悶々とします。それ以外は、ええと、清ばあさんを愛でるための小説?(違
現在は青空文庫で読むことが出来ます。
生まれは記載が無いですが江戸っ子気質の主人公が、流されるまま高知の中学校に数学教師として赴任して勧善懲悪するお話。って、内容をすっ飛ばすと何だか無茶苦茶な感じですが。内容はこれから読まれる方や再読される方の為に内緒ということで。
先生の小説は個人的に、情景描写の巧さと通俗的知識の豊富さが魅力的だと感じます。語彙も豊富ですが、何より字面を追うだけでも十分理解出来る言葉で。
ですが、昨今の小説と比べてそうした描写が割合的に多いので、飽きてしまう方も居るかも知れません。そこは先生の小説全般に言える事かなと思います。「吾輩は猫である」なんかは、そこを含めて実に面白いですが。
尤も近代小説は多くその傾向にあるかしらん。まだあまり多く読んでおりませんので、そうと断じる事は出来ませんけれど。
リンクは貼りませんが、Wikipediaなどにも紹介は御座います。ただどちらかと言えば「解説」に近い所も含まれますので、やはり一度読了したのち参照するのが望ましいかと思います。感想は感想として、より詳しく楽しみたい方向け、でしょうかね。
それにしても……。
高知県には出張でたまに行く事が御座いますが、お土産に「坊っちゃん」関連が結構多いのです。実際に坊っちゃんを再読してみて……宣伝に、なるのかなぁ……何て要らぬ心配をしてしまったり。
そんな感じで。