本題「かいろこう」と読みますが……うーん……予備知識が足り無さ過ぎました。
内容ですが、序文に書かれている通り、マロリーの「アーサー物語」を下敷きにしたものらしいです。マロリーて誰だろうと調べたら、こういう方らしい。成程、世に数多あるアーサー王関連作品の底本的作品を書かれた方なんですね。また一つ勉強になりました。
ついでにリンクを辿って「アーサー王の死」を調べたら、ようやく先生の作品の内容が腑に落ちました。そうか、不義だったのか……予備知識無いからって読みが浅過ぎました。反省。
というわけで、円卓の騎士ランスロットとアーサー王の妃ギニヴィアとの不義から始まり、シャロットの姫君の愛を拒絶、アーサー王との決裂の前まで……かしらん?話の筋は、シャロットの姫君に多く焦点が当てられていた、ように思います。
ここまで本気の歴史小説だと、色々調べてから読み直した方が良いかも知れないような気がしてきました。面白さも違いそう。
文章はやはり、綺麗です。情景が浮かびます。ただ、全く昔風な書体のため、慣れてないと読み難いです。
うん、読み難かったです(ぉ
醸し出す雰囲気は、凄く綺麗で好みなんですけれどもね。悔しい。
ただ、前段落で話の筋について述べたように、何だか「これだ!」と言える話の筋が、ちょっと見えませんでした。メインが何処にあるのかよく解らないというか。
序文で先生が指摘している「アーサー伝説」の文章の散漫さですが、薤露行として小説風に仕立てたと仰るこの作品も、結構散漫な気が……筆者の読み方が悪いのかしらん……。
何か、残念というか悔しいです。アーサー伝説、調べてみようかな。
そんな感じで。