わりと短めで読み易かった三作品、第三段はこちら。
こちらも前回同様、夏目漱石先生の、恐らくは私小説になるのでしょう。小さな話が盛り沢山。ですがそれ以外も混じっているような構成になっております。
分類してみると、こんな感じになるのでしょうか。違っていたら御免なさい。
- 私小説
- 家族のお話
- 火鉢
- 猫の墓
- 行列
- 知人のお話
- 元日
- 変化
- クレイグ先生
- 出来事のお話
- 泥棒
- 下宿
- 過去の匂い
- 山鳥
- 紀元節
- 旅行のお話
- 暖かい夢
- 印象
- 霧
- 昔
- 家族のお話
- 創作?
- 蛇
- 柿
- 人間
- モナリサ
- 火事
- 懸物
- 儲口
- 声
- 金
- 心
「猫の墓」はかの有名な「吾輩は猫である」の猫の最期のお話。何とも感慨深いです。「泥棒」も同作品中のねたの一つですね。「元日」もそうかしらん?似たような雰囲気の内容が、あったようななかったような。
旅行のお話の前三編は
創作? は、やはり先生特有の描写の巧さが良いです。ですがそれぞれ短いので、物語性は薄いようです。「金」だけは少し異なり、小咄みたいな面白さがありました。
こちらは修善寺の大患前の作品のためか、叙述の妙が前面に出ており、内容もそれ程暗くありません。「行列」の落ちなどは、何だかとても微笑ましくて思わずにやりとしてしまったり。
そんな感じで。